ハノイ市人民委員会は同市文化スポーツ観光局に対し、同市に建設されたF1レースサーキットをベトナムグランプリ(Vietnam Grand Prix=VGPC)社から引き取って、有効活用する方法を模索するよう指導した。
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このF1レースサーキットは、2020年の自動車レース世界選手権「フォーミュラ1(Formula One=F1)」F1ハノイグランプリの開催に向けて、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のVGPCが同市ナムトゥーリエム区に建設したもの。
サーキットは全長5.6kmで、F1レースの最高レベルであるグレード1基準を満たしているが、世界的な新型コロナの感染拡大を受けて、F1ハノイグランプリの開催は中止となり、ベトナム初のF1グランプリは夢幻に終わった。
市人民委の決定により、建設用地(約30ha)とこれに付随する全ての施設は、市文化スポーツ観光局が引き受けることになっている。同局は今後、サーキットの管理運営計画を策定し、市人民委に提出しなければならない。
なお、同局は既に暫定的にサーキットの引き渡しを受けており、「モーターカーナ・ベトナム2021(Motorkhana Vietnam 2021)」や「ゴーカート・ベトナム2022(Go Kart Vietnam 2022)」など複数のイベント開催に使用した。この他、同サーキットはサイクリングや陸上競技などの練習場としても活用されている。