ホーチミン市のサイゴン川に架かる、1区と同市直轄トゥードゥック市を結ぶ第2トゥーティエム橋が、「バーソン橋(cau Ba Son)」と命名された。これは、このほど開かれたホーチミン市人民評議会で決定されたもの。
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バーソン橋は2015年2月に着工し、7年の工期を経て今年4月に完成・開通した。全長1465m(うち橋本体は885m)、6車線の斜長橋で、主塔の高さは113m。投資総額は3兆0820億VND(約178億円)となっている。
一方、2008年に開通した第1トゥーティエム橋の名称は「トゥーティエム橋(cau Thu Thiem)」となる。
同市文化スポーツ局によると、「トゥーティエム」という名称は18世紀に登場し、現在までトゥードゥック市の一部のエリアの名称となっている。
一方、「バーソン」の名称は、後の阮(グエン)朝(1802~1945年)初代皇帝ザーロン(嘉隆)帝となるグエン・フック・アイン(阮福暎)が1790年にサイゴン川沿いに海軍キャンプを置き、造船所を建設した頃に登場した。バーソンはベトナムの造船産業の発祥地としても知られる。
なお、このバーソン造船所はすでに移転し、跡地にはホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)のバーソン駅が建設されている。