情報通信省は23日、タバコ害の防止に関する現状と課題、対策について記者発表した。
イメージ写真 |
ベトナムの喫煙率は世界15位で、喫煙者数は推定1560万人、年間49兆VND(約2700億円)がタバコ購入に費やされている。
ベトナムでは毎年4万人あまりがタバコにより引き起こされた病気で死亡しており、この数はベトナムが効果的な対策を打たない限り、2030年には7万人にまで増加すると予想される。タバコによる死亡者数は、毎年の交通事故死亡者数の4倍近くに上る。
ベトナムでは、成人の喫煙率は下がる傾向にある一方で、女性の喫煙率が上がる傾向にある。
保健省は、若者を中心に利用が増えている電子タバコや加熱式タバコといった「新しいタバコ」について、手荷物や密輸によってベトナムに持ち込まれ、SNS上での広告によって消費者がインターネットを通じて違法に購入しやすい現状があるとしたうえで、現在はこれらの新しいタバコに対する規定がないことから、全面禁止することを提案している。