東南部地方ビンズオン省ベンカット町(thi xa Ben Cat)に建設したベトナム・ドイツ大学(Vietnamese-German University=VGU)の本キャンパスの落成式が11日、ベトナムとドイツ両国の官僚や世界銀行(WB)の代表者らの立ち合いのもとで行われた。
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VGUは、ベトナム政府とドイツ政府の共同プロジェクトとして2008年に設立された。ベトナム教育訓練省直轄の公立大学として位置づけられており、ドイツ基準に準拠した教育プログラムを提供。協力枠組みの中で、ドイツの教授らも教鞭をとっており、派遣に係る費用はドイツ政府がサポートしている。
本キャンパスは、ホーチミン市環状4号線に面する50.5haの広大な敷地に建設された。延べ床面積は15万4000m2で、講堂・校舎、実験・研究室、各学部オフィス、図書館、会議場、スポーツセンター、学生寮などが併設されている。
投資総額は2億USD(約284億円)。このうち1億8000万USD(約256億円)はWBからの融資で、残りは国家予算で賄った。2016年に着工し、6年の工期を経て完成した。
VGUはこれまで、ビンズオン省トゥーザウモット市(TP. Thu Dau Mot)内の東部国際大学(EIU)の施設の一部を借り受けて使用してきた。現在の学生数はベトナム人と海外20か国・地域の外国人留学生合わせて約2500人。本キャンパスの落成を受け、VGUは2030年にかけて学生数を6000人に増やす計画だ。
VGUは、工学と経済学に強みに持つと評価されており、奨学金や共同プログラムを通じて最終学期にドイツ留学する学生の割合が約40%に上っている。