ハノイ市内の多くのガソリンスタンドでは11日午前0時ごろ、深夜にもかかわらず多くの市民がガソリンを買い求めるために訪れて長蛇の列を作るという光景がいたるところで見られた。
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タイホー区のガソリンスタンド「HFCタムダー(HFC Tam Da)」では、ガソリンを買い求める人でごった返していたが、スタッフは2人しかおらず、需要に対して迅速かつ十分に対応できなかったため、大変な混雑が起きた。
カウザイ区のガソリンスタンド「ギアドー(Nghia Do)」では、人々が給油の順番を待ちながらバイクを少しずつ押して進んでいたが、待ち時間があまりにも長かったため人々の顔には疲れの色が見えた。
N・V・Tさん(男性・27歳)は、「どこのガソリンスタンドに行っても混んでいたので、この時間なら人も少ないだろうと思ってきたのに、まさか深夜にこれほど混んでいるとは思わなかった」と驚きを語り、「20分近く待ったが、まだ給油できない。給油のために真夜中に順番待ちするなんて」と嘆いた。
Tさんによると、市内のガソリンスタンドでは、このように給油で混雑する状況が1か月も続いているという。給油目的だけでなく、備蓄目的で容器を用意してガソリンを買いにくる人も大勢いるようだ。
こうした状況を受け、ファム・ミン・チン首相は、国内市場向け石油製品の供給を確保するための措置を実施するとともに、規定に従い石油製品価格を適切に管理して、流通の監視・検査を強化し、違反を厳格に処分するなど抜本的な対策を講じるよう商工省に指導した。
この一環として、商工省は、石油製品の販売に関する政令第83号/2014/ND-CPと、同政令の一部を改正・補足する政令第95号/2021/ND-CPを見直し、国・石油販売企業・国民にとって調和の取れた利益を保護する形の改正・補足案を、11月末までに政府に提出しなければならない。