ホーチミン市公共交通管理センターは市内の路線バスの利用を促進するため、人民委員会と協力し、公共バスの無料対象者への無料乗車証の配布を強化している。
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同市では、70歳以上の高齢者、障害者、傷病兵が無料で路線バスを利用できる。70歳以上の高齢者が無料乗車証を携帯していなくても、代わりに身分証明書を提示すれば乗車することが可能。
市はこれに併せ、路線マップなど路線バスの情報を提供するアプリ「ゴー!バス(Go!Bus)」についても、情報周知を図っている。
市が路線バスの利用促進に注力している背景には、近年バスの利用者数が減少の一途を辿っていることがある。
同市交通運輸局の統計によると、路線バスの利用者数は2014年から年々減少し、◇2019年:前年比▲12%減の2億5500万人、◇2020年:同▲42%減の1億4800万人、◇2021年:同▲64%減の5300万人だった。
2020年と2021年に利用者数が急減したのは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響があったためと考えられるが、完全にニューノーマル(新常態)に移行した2022年1~6月期も利用者数が減少しているのが現状だ。