17日午後2時30分ごろ、北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市の國子監(クオックトゥーザム=Quoc Tu Giam)遺跡の敷地内にあるトゥアティエン・フエ歴史博物館で火災が発生した。
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火災が起きたのは、かつては國子監の教室で、現在はフランス植民地時代の抗仏戦争時代に関する遺物が展示されている建物。火は約1時間後に消し止められたが、火災により建物の屋根の一部が崩壊し、建物内に陳列されていた多くの展示物が焼失したという。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産の一部である王宮の東側に立地する國子監は、グエン(阮)朝(1802~1945年)第11代皇帝ズイタン(維新)帝時代の1908年、阮朝初代皇帝ザーロン(嘉隆)帝と第2代皇帝ミンマン(明命)帝の時代の國子監に代わって建てられた最高学府で、5つの建物から成る。
フエ歴史博物館は1976年に國子監を本館として設立され、約3万点の遺物を展示している。