ホーチミン市のフンブオン病院に、国内4か所目かつ国内最大規模の「母乳バンク」が開設された。8月1日から7日までの世界母乳育児週間に合わせて、6日に開所式が行われた。投資額は約60億VND(約3400万円)で、1日に62Lの母乳の殺菌処理が可能だ。
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フンブオン病院のホアン・ティ・ジエム・トゥエット院長によると、ベトナムの新生児の死亡率は依然として高く、1歳未満の死亡数の70~80%を新生児が占めている。研究によれば新生児の死亡率を下げるための解決策の中で母乳は最も重要であり、子供の生存率にも大きな影響を与えるという。
しかし、母親が病気や治療薬の服用などの理由で母乳育児ができないケースもある。こうした中、母親から母乳を得られない乳児も、母乳バンクを通じて母乳の恩恵を受けることができると期待される。
なお、これに先立ち、2017年2月に南中部沿岸地方ダナン市産婦人科小児科病院で国内初の母乳バンクが活動を開始した。続いて2019年4月にホーチミン市ツーズー病院で、2020年7月に東北部地方クアンニン省産科小児科病院でも母乳バンクが開設されている。