南中部沿岸地方ビンディン省の漁船「BD 96935 TS号」は19日、南シナ海のチュオンサ諸島(英名:スプラトリー諸島、中国名:南沙諸島)海域を漂流していた漁民4人を救出した。
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漁民4人はかご舟に乗って漂流しており、約9日間漂流してようやく発見・救出された。
当初4人が乗っていた南中部沿岸地方ビントゥアン省の漁船「BTh 97478 TS号」は6月21日、漁民15人を乗せてビントゥアン省ファンティエット港を出港し、同海域で漁獲活動を行っていた。7月10日に本土に向かって航行していたところ、ファンティエット市の南約121海里の地点で連絡が途絶えた。遭難時は荒波だった。
救出された漁民らによると、最初に7人がかご舟に乗り移って一命を取り留めたが、漂流中に3人が死亡し、3人の遺体は海に流さざるを得なかったという。
生き残った4人も長期間の漂流で身体が弱っており、早期に適切なケアを受けさせるべく海上国境警備隊は救助船を動員してビンディン省の漁船から漁民らの身柄を引き取る予定。
なお、海軍の航空機を動員し、軍人から成る救助隊が引き続き捜索・救助活動に当たっているが、現場周辺の海域は荒波が続いており、作業は困難を極めている。