ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)の建設に伴い、5年前に解体されたベンタイン市場前のロータリー(クアックティチャン広場)が再建される見通しだ。
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同市人民委員会は、同市建築計画局に対し、ベンタイン市場前のロータリー再建について調査と研究を行うよう指示。以前、ロータリーに設置されていたチャン・グエン・ハン将軍の騎馬像も再び設置する方針。
ベンタイン市場前のロータリーは1914年に建設され、世代を超えてサイゴンの人々に親しまれてきた。1964年には学生らの手によって、当時存在した政府に対する抗議活動で命を落とした女学生クアック・ティ・チャンの胸像が設置。その翌年には、高い台座に載ったチャン・グエン・ハン将軍の騎馬像が設置された。
その後、2014年にメトロ1号線の建設工事が始まり、チャン・グエン・ハン将軍の騎馬像は6区フーラム公園に、クアック・ティ・チャンの胸像は1区バックトゥンジエップ公園にそれぞれ移された。2017年にはベンタイン市場前のロータリーとバスターミナルが解体されたが、市民の間では街のシンボルとして後世に残したいとの声も多く、市人民委は2019年にクアックティチャン広場を公共広場として保存することを承認した。
市人民委と建築計画局は、ベンタイン市場前のロータリーのほかに、グエンフエ(Nguyen Hue)通りとレロイ(Le Loi)通りの交差点に位置したボンケンロータリーの再建についても研究し、ベンタイン市場の改修も計画している。