首相は、ベトナムへの入国者に対する入国前の新型コロナウイルス検査の要件を一時停止する旨の公電を発出した。5月15日から適用される。
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世界保健機関(WHO)の発表によると、世界的に症例数と死亡数のいずれも減少傾向にあり、またワクチンが新型コロナウイルスの亜種にも有効であることから、現状をふまえて入国前の検査を不要とすることとした。
これに先立ち、保健省は4月27日午前0時から、国境検問所・空港・港湾における入国者に対する健康申告を一時停止している。
保健省が3月15日に発表したガイダンスでは、ベトナムへの入国者は、出国前(RT-PCR/RT-LAMP検査なら出国前の72時間以内、抗原迅速検査なら24時間以内)に受けた新型コロナ検査で陰性であれば、ベトナム入国時は健康申告を行うだけでよく、再検査と隔離の必要がないとされていた。
なお、3月末時点で、世界50か国・地域余りが海外からの入国者に対する検査の要件を一時停止している。東南アジアでは、カンボジア、シンガポール、インドネシア、フィリピン、タイで入国前の検査が不要となっている。