韓国通信大手KTとハノイ医科大学は13日、ベトナムで慢性疾患を持つ患者を対象とした遠隔医療の試験サービスに向け、提携したと発表した。
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2機関が進める遠隔医療の試験サービスでは、高血圧や糖尿病といった慢性疾患の患者に向け、自宅での数値測定や服薬、運動管理を含むセルフケアガイドを提供する。
さらに、医療人工知能(AI)ソリューションに関する共同研究も行う。ここではKTと協力関係にある韓国キョンヒ(慶熙)大学医学部のファン・ギョソン教授によるアルツハイマー初期診断ソリューションを基盤としており、KTは今回AIのアルゴリズム分析を担当する。
これに先立ち2021年、KTは医用画像処理・コンピュータ治療支援に関する国際会議(MICCAI)が開催した医療AIコンテスト「SARAS-MESAD」において、手術画像と外科医師訓練用の解剖学画像が評価され1位を獲得した実績を持っている。
KTとハノイ医科大学は、年内に遠隔医療の試験サービスを開始する計画だ。
一方KTは昨年、ベトナム国立研究開発法人国立がん研究センターと提携し、医療AIを活用した甲状腺がんの初期診断ソリューションの共同研究を進めるなど、ベトナムの医療市場の拡大に乗り出している。