2019年12月にホーチミン市7区フーミーフン新都市区で韓国人一家が殺傷された事件で、同市の家庭・少年裁判所は28日、殺人や強盗の罪に問われていた韓国人のイ・ヒョンウォン被告(男・32歳)に死刑判決を言い渡した。
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これに先立ち、被告は裁判所が命じた損害賠償命令にも同意。判決を聞いた被告は、全ての罪状を認めて謝罪の言葉を述べた。
被告はこれまでに何度もベトナムに入国しており、直近では2019年10月に入国し、同市5区グエンビエウ(Nguyen Bieu)通りにあるカラオケ店に勤務していた、2019年12月20日午前9時ごろ、被告は同市7区フーミーフン新都市区に行ってカラオケ店のビラを配った。
同日午後2時ごろ公園で休憩しているとき、周辺の住宅に窃盗に入ることを思いつき、ユン・サンヨン氏宅に目星をつけ、深夜になるのを待って家に侵入。しかし、侵入した後でサンヨン氏の妻チョン・ヨンスクさんに発見されたため、所持していたナイフで首を刺すと、悲鳴を聞いて駆け付けた夫のサンヨン氏と娘のユン・ジョンイさんも次々と刺した。
被告は命乞いする家族から金品を強奪し、被害者宅から車を奪って逃走。途中、携帯電話やナイフを川に捨てて証拠隠滅を図り、奪った車を売り払うことを諦め、2区トゥーティエム橋付近の人気のない空き地で火を点けて燃やした。刺された3人のうち妻のヨンスクさんが死亡。夫と娘は一命をとりとめた。その後、被告は25日に地元警察によって逮捕されていた。