北中部地方ゲアン省以北の広範囲で続いている寒波の影響により、呼吸器疾患や心血管疾患、脳卒中などに関連する救急患者の数が通常の2~3倍に急増している。
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寒波の影響を受けている地域では、最低気温が連日10度以下まで下がり、特に山岳地帯では1~2度まで低下している。
ハノイ市フウギ病院(旧:越ソ(ベトナム・ロシア)友好病院)ではここ1週間、平均して毎日約30~40人の救急患者を受け入れており、複数の病気を患う高齢者が大半を占めている。
同市第103軍医病院では、平均して毎日約5人の脳卒中患者を受け入れている。患者の平均年齢は約66歳で、男性の割合が大きい。
寒さは子供たちにも影響を与えている。東北部地方フート省フンブオン総合病院では、咳や発熱、風邪、鼻水などの症状で入院した子供の数が通常と比べ+5~10%増加している。ただし、ほとんどは軽症だという。
自然災害防止国家指導委員会によると、寒波の影響により、19日からこれまでに2900頭以上の家畜が凍死した。このうち水牛が約1600頭、牛が約800頭で、残りがその他の家畜となっている。家畜の凍死は、22日だけで2000頭近くに達した。
最も大きな被害を受けたのは西北部地方ソンラ省で、1000頭以上が凍死した。さらにゲアン省も大きな被害を受け、800頭が凍死している。
なお、今回の寒波は24日まで続くと予想される。