韓国国際協力団(KOICA)はこのほど、ベトナム保健省傘下の中央衛生疫学研究所に新型コロナウイルスワクチン接種用注射器630万個を提供したと発表した。
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注射器と共に、使用済み注射器の回収箱40万個も提供する予定だ。KOICAはベトナムに対し、昨年下半期から韓国企業と共に注射器約1400万個を支援してきており、今年は上半期までに計4250万個を提供する計画だとしている。
KOICAは後進国からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応に関連した支援要請を受け、2400万USD(約27億8400万円)を投じて、保健医療インフラなどのハード面と保健人材教育などのソフト面の双方を強化する「包括的緊急支援プログラム」を推進中だ。今回の注射器支援も、同プログラムの一環となる。
プログラムに基づき2021年6月には、ベトナムの中央衛生疫学研究所と覚書(MOU)を締結。計250万USD(約2億9000万円)を投じて、ベトナムでのワクチン接種システム構築を支援し、新型コロナに携わる保健医療人材の教育を実施することとした。
これによりKOICAは世界保健機関(WHO)ベトナム事務所と協力し、ベトナムの保健関係者を対象とした新型コロナ対応、およびワクチン接種結果の分析に関する教育も行っている。