ベトナム政府と常設仲裁裁判所(PCA)はこのほど、PCAのベトナム駐在員事務所の設立に関するオンライン署名式を開催した。
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PCAがベトナムに駐在員事務所を開設することは、国際的な統合を重視し、国際紛争の平和的解決を支援するというベトナムの一貫した姿勢を示すものとなる。また、ベトナムや地域の諸国がPCAの法律サービスを利用する際の利便性向上にもつながる。
ベトナム外務省のファム・クアン・ヒエウ次官とPCAのヒューゴ・シブルズ理事長は署名式で、ベトナムとPCAの協力関係を評価し、複数の法律分野でベトナムの法律専門家を育成する上でPCAが果たしている役割を称賛した。
PCAは1899年に設立された政府間組織で、オランダのハーグに本部を置き、締結国は122か国となっている。PCAは、海洋法を含む多くの分野での国家間、国家と投資家間、国際機関と民間組織間の仲裁、調停、和解を通じて、紛争解決メカニズムを実施している。2012年から現在までに、ベトナムの多くの著名な法律家がPCAで仲裁人を務めている。