ベトナム鉄道総公社(Vietnam Railway=VNR)はこのほど、日本で1979~1982年に製造された中古のディーゼル気動車37両の輸入許可をファム・ミン・チン首相に申請した。
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VNRによると、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本、東京都渋谷区)から「キハ40系」と「キハ48系」の更新に当たり、VNRの要望があれば無償で引き渡すとの申し出があったという。
ただし、輸入やベトナムの規定に合わせるための改造などの費用はベトナム側の負担となる。気動車には68~82の座席と28~34の立ち席スペースがあり、日本の軌間1067mmの鉄道での最高時速は95km。製造から約40年が経過しているが、安全上や品質上の重大な問題は生じていない。
VNRは輸入を希望する理由として、車両は古いものの自走式で、現在国内で使用している機関車より使用しやすいこと、新たな車両を製造するより中古車両を輸入する方が費用が安いことを挙げている。VNRのブー・アイン・ミン会長によると、輸入や改造などを含めた費用は1400億VND(約7億円)と試算される。
VNRによると、2018年の政令第65号/2018/ND-CPは、輸入できる車両の条件として、国家鉄道や都市鉄道の路線を走る客車用車両は製造から40年を超えていないことと規定している。今回は例外として輸入を許可するよう要請している。