英国東部エセックス州でトラックの冷凍コンテナ内からベトナム人39人の遺体が見つかった事件を題材としたドキュメンタリー映画「エセックスでの悲劇から1年(原題:One year on the Essex lorry tragedy)」が、インドのプネー(Pune)で10月9日・10日に開催されるプネー国際短編映画祭の上映作品に選ばれた。
(C) tuoitre |
痛ましい事件が起きたのは2019年10月。ベトナムニュースがこの事件のドキュメンタリー映画(27分)を制作し、2020年10月に公開した。同社のビデオジャーナリストのポール・ケネディ氏(Paul Kennedy)が監督と編集を、記者のホー・ホアン氏がプロデューサーを務めた。
ケネディ氏は映画を撮ることになった経緯について、「短い記事や動画では、事件の影響を受けた遺族について十分に伝え切れない。ドキュメンタリー映画だったら、多くを語ることができると思った。ベトナムニュースはそれまでドキュメント映画を作ったことがなかったが、映画の制作を支援してくれた」と語った。
ケネディ氏は「私は外国でのより良い生活を求めて2011年に故郷を離れた。その点で亡くなった39人と自分に大した違いはない。ただ、自分には合法的に渡航できるパスポートがあっただけだ」と話した。