イタリア政府は25日、新型コロナウイルスワクチンの共同調達に関する国際的な枠組みである「コバックス・ファシリティ(COVAX Facility)」を通じて、ベトナムに対し、英アストラゼネカ(AstraZeneca)製ワクチン80万1600回分を供与することを決定した。
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ベトナム外務省によると、このワクチンは9月初めにも受領する見通しとなっている。これに先立ち、ベトナムのファム・ミン・チン首相は、イタリアのマリオ・ドラギ首相にワクチン調達支援を求める内容の公文書を送っていた。
コロナ禍で苦境にあるベトナムに対する、今回のイタリアのワクチン支援は、両国間の協力関係を証明するもの。ベトナム政府は国内の新型コロナ感染状況が複雑化していることを受け、引き続き様々な供給源からワクチン調達を進めていく方針。
なお、イタリアは「コバックス・ファシリティ」を支援する欧州連合(EU)諸国の中で4番目に大きな拠出国となっており、これまでにワクチン1500万回分と3億5900万USD(約395億円)を支援している。