ベトナム国内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第4波が拡大している中、2021年度の高校卒業・大学入学統一試験(国家統一試験)が7日に始まった。今年度は約100万人が受験する。
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今年度の試験は2回に分けて実施する。第1回の試験は一般受験者を対象に7月7日と8日の両日に実施する。第2回の試験は、新型コロナの影響により第1回の試験に参加できなかった受験者を対象とする。実施時期については、各省・市から報告を受けた上で教育訓練省が後日決定する。
4月下旬から広がった第4波の市中感染者数は7日までに1万9000人以上に増加している。中でもホーチミン市は第4波の市中感染者数が8000人を超え、省・市別で最多となっている。同市では7日に8万7000人が市内の試験会場155か所で試験に臨んだ。
市は試験前に受験者の新型コロナウイルス検査を実施したが、ホーチミン市7区のレタントン(Le Thanh Ton)高校では、新型コロナウイルスに感染した生徒が試験を受けていたことが確認された。
また、同市3区のレクイドン(Le Quy Don)高校では、試験中に男子生徒1人が気を失い、新型コロナウイルスのクイックテストで陽性判定が出たため、3区医療センターに救急搬送された。
このほか、同市タンフー区のダンチャンコン(Dang Tran Con)中学校では、6日に試験準備の手続きを行った生徒が新型コロナウイルスに感染していることがわかった。ただし、この生徒は7日の試験には参加しなかった。
ホーチミン市に次いで第4波の市中感染者数が多い東北部地方バクザン省では試験会場1か所で、南中部沿岸地方フーイエン省では試験会場2か所で感染者・感染疑い者が確認され、試験が中止となった。なお、同3か所の受験者は改めて第2回の試験を受けることになる。