保健省によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により国内3780人目の感染者(男性・67歳)が入院先のハノイ市第2中央熱帯病病院で死亡した。
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新型コロナによる死者は国内50人目、4月末から広がった第4波では15人目となる。
死亡した男性は北部紅河デルタ地方ナムディン省ザオトゥイ郡在住で、3年前にステージIVの肺がんと診断され、脳にも転移していた。男性はハノイ市K病院タンチエウ分院でがんの手術や化学療法と放射線療法を何度も受けていた。
4月22日に同病院に入院した後、同病院で集団感染(クラスター)が発生したことから5月5日からハノイ市ナムトゥーリエム区で隔離措置を受け、5月13日に新型コロナ陽性となった。
5月14日に第2中央熱帯病病院に転院し、治療中に呼吸不全、敗血症、真菌感染症を発症し、敗血症性ショックと多臓器不全に陥った。その後も懸命な治療が行われたが病状は改善せず、6月3日に死亡が確認された。
保健省の新型コロナに関する4日午後の発表によると、3省・市で市中感染者87人が新たに確認された。また、海外からの入国者5人も陽性と判明した。
新規の市中感染者の内訳は、◇東北部地方バクザン省:62人、◇ホーチミン市:15人、◇北部紅河デルタ地方バクニン省:10人。
4日午前と正午、午後の発表を合わせると、同日に確認された市中感染者数は5省・市の計219人だった。
4日午後の発表時点でベトナム国内の新型コロナ累計感染者数は8287人、死者数は+1人増えて50人となっている。
新規の市中感染者は、ホーチミン市の1人を除いていずれも感染者の接触者(F1)や既存の集団感染発生地域の関係者などだった。
ホーチミン市の15人のうち13人はゴーバップ区3街区グエンバンコン(Nguyen Van Cong)通り415/8/4番地に拠点を置くキリスト教福音団体「リバイバル・エクレシア・ミッション(Revival Ekklesia Mission)」関連。別の1人は4514人目の感染者(トゥードゥック市在住で5月18日に陽性と判明)の接触者(F1)、残る1人は保健省が詳細を確認中。