北部紅河デルタ地方バクニン省保健局は1日、同省イエンフォン工業団地に入居する韓国系サムスン電子ベトナム(Samsung Electronics Vietnam=SEV)の従業員1万5000人に対する新型コロナウイルスワクチンの接種を開始した。
(C) VOV |
同省保健局のグエン・バー・クイ局長によると、同省は保健省から追加のワクチン供給が認められ、計15万回分のワクチンを揃えることが出来た。このうち、9万回分は工業団地の工員や従業員向けに接種するもの。
同省保健局は1日から、サムスン電子ベトナムの2拠点で働く従業員、合わせて1万5000人(9000人+6000人)へのワクチン接種を開始。医療従事者やボランティアなど総勢80人体制でワクチン接種を行っており、3~4日で接種作業が完了する見通し。
4月末に発生し、その後、全国に広がった新型コロナ第4波ではバクニン省と東北部地方バクザン省が主な震源地となっている。両省にある複数の工業団地では深刻な集団感染(クラスター)が確認されたことを受け、ファム・ミン・チン首相が工業団地など労働者が集まる場所で働く人々をワクチン接種の優先対象者に追加するよう保健省に指示していた。