保健省によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により国内3022人目の感染者(女性・72歳)が入院先のハノイ市第2中央熱帯病病院で死亡した。新型コロナによる死者は国内42人目、4月末から広がった第4波では7人目となる。
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死亡した女性は、入院の10日前から息苦しさや咳の症状が出ていたが、発熱はなかった。4月30日に第2中央熱帯病病院に入院し、5月4日に新型コロナ陽性となった。その後さらに重症化し、人工呼吸器や透析、抗生物質、抗ウイルス剤などによる治療を受けたが、発熱が続き多臓器不全も進行していった。
女性は22日夜に死亡が確認され、死因は新型コロナによる重度の肺炎と、持病の慢性閉塞性肺疾患と高血圧に伴う多臓器不全と診断された。
保健省の新型コロナに関する23日午前・正午・午後の発表によると、6省・市で市中感染者129人が新たに確認された。海外からの入国者2人も陽性と判明した。
新規の市中感染者の内訳は、◇東北部地方バクザン省:68人、◇北部紅河デルタ地方バクニン省:48人、◇ハノイ市:7人(K病院)、◇北部紅河デルタ地方ハイズオン省:3人、◇北部紅河デルタ地方ニンビン省:2人、◇南中部沿岸地方ダナン市:1人。
市中感染者129人のうち127人は感染者の接触者(F1)や既存の集団感染発生地域の関係者などで、隔離区域内または封鎖区域内で感染が確認された。ハイズオン省の2人については保健省が詳細を確認中。
23日午後の保健省の発表時点でベトナム国内の新型コロナ累計感染者数は5217人、死者数は42人となっている。
4月27日以降に確認された市中感染は30省・市の計2165人。内訳は、◇バクザン省:919人、◇バクニン省:467人、◇ハノイ市:283人、◇ダナン市:151人、◇北部紅河デルタ地方ビンフック省:89人、◇西北部地方ディエンビエン省:52人、◇北部紅河デルタ地方フンイエン省:36人、◇北部紅河デルタ地方ハナム省:34人、◇ハイズオン省:34人、◇東北部地方ランソン省:26人、◇北部紅河デルタ地方タイビン省:18人、◇西北部地方ホアビン省:7人、◇北部紅河デルタ地方ナムディン省:6人、◇ホーチミン市:6人、◇北中部地方トゥアティエン・フエ省:5人、◇東北部地方フート省:4人、◇北中部地方タインホア省:4人、◇ニンビン省:4人、◇南中部沿岸地方クアンナム省:3人、◇北中部地方クアンチ省:3人、◇南中部高原地方ダクラク省:3人、◇北部紅河デルタ地方ハイフォン市:2人、◇東北部地方タイグエン省:2人、◇西北部地方イエンバイ省:1人、◇南中部沿岸地方クアンガイ省:1人、◇東南部地方ドンナイ省:1人、◇北中部地方ゲアン省:1人、◇東北部地方クアンニン省:1人、◇東北部地方トゥエンクアン省:1人、◇西北部地方ソンラ省:1人。
なお、1月28日以降の第3波では、3月26日までの約2か月間に13省・市で910人の市中感染が確認された。ただし、このうち726人はハイズオン省で確認され、同省が第3波の震源地となっていた。