保健省の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する10日午後の発表によると、同日正午以降に5省・市で市中感染者16人が新たに確認された。海外からの入国者1人も陽性と判明した。
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午後に発表された新規の市中感染者の内訳は、◇北部紅河デルタ地方フンイエン省:6人、◇南中部沿岸地方ダナン市:4人、◇東北部地方バクザン省:3人、◇ハノイ市:2人、◇北部紅河デルタ地方ビンフック省:1人。
午前と正午、午後の発表を合わせると、同日に確認された感染者数は計129人、うち市中感染が11省・市の計125人となっている。
10日午後7時25分の保健省の発表時点でベトナム国内の新型コロナ累計感染者数は3461人。
保健省による感染者数の発表は、これまで午前6時台と午後6時台の1日2回だったが、正午にも発表があったのは今日が初めて。これは、新型コロナの第4波によりここ数日間で市中感染者数が急速に増加していることを受けた対応だ。
ダナン市保健局によると、10日にダナン市で英国アストラゼネカ(AstraZeneca)製ワクチンの接種を受けたダナン病院勤務の看護師(女性・31歳)が、アナフィラキシーショックを起こしたという。女性は同病院の集中治療室で治療を受け、現在は人工呼吸器を装着し、薬により血圧も安定している。
これに先立つ7日には、南部メコンデルタ地方アンザン省のタンチャウ地域総合病院に勤務する医療スタッフ(女性・35歳)がワクチンの接種後に死亡した。ワクチン接種後の死亡例は国内で初めて。死因は非ステロイド性抗炎症薬のアレルギーに起因するアナフィラキシーショックによるものとみられている。
4月27日以降に確認された市中感染は26省・市の計458人。内訳は、◇ハノイ市:143人、◇北部紅河デルタ地方バクニン省:85人、◇ビンフック省:53人、◇ダナン市:53人、◇バクザン省:47人、◇北部紅河デルタ地方ハナム省:16人、◇フンイエン省:19人、◇北部紅河デルタ地方タイビン省:6人、◇西北部地方ホアビン省:5人、◇北部紅河デルタ地方ハイズオン省:5人、◇東北部地方ランソン省:4人、◇南中部沿岸地方クアンナム省:3人、◇北中部地方トゥアティエン・フエ省:3人、◇北部紅河デルタ地方ナムディン省:2人、◇西北部地方ディエンビエン省:2人、◇南中部高原地方ダクラク省:2人、◇西北部地方イエンバイ省:1人、◇ホーチミン市:1人、◇南中部沿岸地方クアンガイ省:1人、◇東南部地方ドンナイ省:1人、◇北中部地方タインホア省:1人、◇北中部地方ゲアン省:1人、◇東北部地方フート省:1人、◇東北部地方クアンニン省:1人、◇北部紅河デルタ地方ハイフォン市:1人、◇北中部地方クアンチ省:1人。