保健省は28日正午、北部紅河デルタ地方ハイズオン省と東北部地方クアンニン省で集団感染が発生し、新型コロナウイルス陽性患者82人が新たに見つかったと発表した。
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82人のうち72人がハイズオン省、10人がクアンニン省在住。いずれも28日午前に感染が発表された1552人目の感染者(女性・34歳、ハイズオン省在住)と1553人目の感染者(男性・31歳、クアンニン省在住)の濃厚接触者(F1)だという。
これに先立ち、28日午前に市中感染によりハイズオン省とクアンニン省の2人が新型コロナウイルスに感染したことが発表され、うち1552人目の感染者はベトナムから日本到着後に新型コロナウイルス感染症の変異株が確認された女性と接触があったことがわかっている。
ただし当局は、日本に渡航する前の検査で陰性だったこと、また検査後に1552人目の感染者と送別会で接触していたことから、日本に渡った女性が感染源ではないとみて調査を進めている。
ハイズオン省の新規感染者72人全員が、日本に渡航した感染者と1552人目の感染者の勤務先であるチーリン市コンホア街区コンホア工業団地のベトナムポーユン電子(Vietnam POYUN Electronics)の労働者。これに先立ち、1552人目の感染者の陽性を受けて当局は同社の労働者2340人の検査を実施した。
集団感染の発生を受けて、ハイズオン省は28日正午から社会的隔離措置を講じている。特にチーリン市は首相指示第16号/CT-TTgに沿った最も厳しい社会的隔離措置を適用し、21日間の封鎖を実施する。他の地域は首相指示第16号/CT-TTgよりも制限が緩い首相指示第15号/CT-TTgを適用する。
一方、クアンニン省当局は、1553人目の感染者の陽性を受けて勤務先のバンドン国際空港を封鎖し、F1として355人、接触者の接触者(F2)として124人、F2の接触者(F3)として2人を特定し、検査を行ったところ10人が陽性だった。このうち2人についてはハノイ市に自宅があり、18日と20日にクアンニン省から帰宅していた。バンドン国際空港の封鎖は15日間で、同空港を発着予定のフライトは全て他の空港を利用する。
最終更新:2021年1月29日 16:19 JST