住民の通報を受け、北中部地方ハティン省警察は19日午後11時半ごろ、フオンソン郡クアンジエム村(xa Quang Diem, huyen Huong Son)にある民家の立ち入り検査を行い、体重約250kgのトラの死骸を発見した。
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トラは民家のトイレで感電死していた。麻酔をかけられた上で電気ショックを与えられ、死亡したものとみられる。
警察はトラの死骸を収容し、漢方薬「虎骨膏」の製造に用いられたとみられる器具を証拠物件として押収した。
家主のディン・ニャット・ゲさん(男性・49歳)は翌20日正午ごろ警察に出頭し、ハティン省に隣接する北中部地方ゲアン省でトラを購入したと供述した。このトラは野生の個体ではなく、飼育されていたという。
警察は刑事事件として立件する方向で「野生動物の違法所持・密売容疑」で関与した人々について捜査を進めている。
なお、トラの骨を原材料とする「虎骨膏」は、ベトナムを含む中華圏の国々で強壮や鎮静・鎮痛などの効能があるとされ、古くから密造・密売されている。