ベトナム、国際線定期便の乗り入れを停止 市中感染再発生で

2020/12/02 17:30 JST配信

 グエン・スアン・フック首相は2日午後に開かれた政府会合で、ベトナム行きの国際線の定期便の運航を一時停止することを決定した。この背景には、ホーチミン市で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の市中感染が新たに確認されたことがある。

(C) vnexpress
(C) vnexpress

 ただし、マイ・ティエン・ズン政府官房長官は、「ベトナム発の便と、高齢者や低所得者など(特別な事情がある)、海外に立ち往生しているベトナム人向けの特別便は引き続き運航する」と説明した。また、ベトナムに入国する外国人専門家向けの便も引き続き運航するという。

 市中感染の感染源とされるベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)の客室乗務員の男性(1342人目の感染者)について、フック首相は交通運輸省に対し、関与した組織・個人の責任を追及して処分し、その結果を首相に報告するよう指示した。

 交通運輸省傘下のベトナム航空局(CAAV)はこれに先立つ11月30日、日本・韓国・台湾の3か国・地域から帰国するベトナム人向けの帰国便の運航計画案に関する文書を外務省傘下の領事局など関連機関宛てに送付した。この時点では、ベトナムの航空会社が帰国便として12月1日から2021年1月15日にかけて週33便を運航することになっていたが、これらの便は引き続き運航が許可される特別便ではなく、定期便扱いとなるため、今回の首相決定により事実上水の泡となった。

 なお、ベトナムでは現在、対象者によって5種類の隔離施設(◇医療施設、◇国防省または省・市レベルの人民委員会が管理する施設、◇ホテルなどの宿泊施設、◇自宅、◇航空会社の隔離施設)が用意されている。

 このうち、医療施設は感染者・感染疑い者向け、航空会社の隔離施設はパイロット・客室乗務員向けとなっている。パイロット・客室乗務員はベトナム入国後にまず航空会社の隔離施設で隔離措置を受けるが、新型コロナウイルス検査で2回の陰性判定が出れば自宅隔離となる。

 市中感染の感染源となった客室乗務員の男性は、規定を厳守せず、自宅隔離中に外食したり、大学で講義を受けたりしていた。男性の濃厚接触者(F1:感染者の接触者)は800人にも上ることが確認されている。

最終更新:2020年12月4日 12:55 JST

[VnExpress 20:34 1/12/2020, 18:15 1/12/2020, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は25日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の
 ホーチミン市で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の市中感染が発生し、グエン・スアン・フック首相が...
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)の客室乗務員(国内1342人目の感染者)が自宅隔離
 ホーチミン市疾病管制センター(HCDC)は2日午後、11月末と12月初めに新たに確認された新型コロナウイル...
 政府の発表によると、ホーチミン市で1日、市中感染による新型コロナウイルス陽性患者2人が新たに見つか...
 30日夜、ベトナム国内で約3か月ぶり、ホーチミン市内では4か月ぶりとなる新型コロナの市中感染者(国内1...
 保健省は30日夜、ホーチミン市で隔離中の入国者と接触したベトナム人男性(32歳)が新型コロナウイルスの...
 保健省は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の危険性が低い国・地域からの外国人専門家や投資家、高...

新着ニュース一覧

 米経済誌フォーブス(Forbes)が発表した2025年版の世界長者番付に、ベトナムから5人がランクインした。 ...
 チャン・ホン・ハー副首相は3月29日、東南部地方ドンナイ省で建設中のロンタイン国際空港プロジェクト...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 北中部地方フエ市人民委員会は、絶滅が危惧される動物「サオラ(学名:Pseudoryx nghetinhensis)」の追...
 ホーチミン市フーニュアン区のファンシックロン(Phan Xich Long)通りの周辺には、全長1kmにも満たない1...
 米国の半導体大手クアルコム(Qualcomm)は、自社ウェブサイト上で、地場系コングロマリット(複合企業)
 ホンダフィリピン(Honda Philippines)の社長を務めていた荒井清香氏がこのほど、ホンダベトナム(Honda ...
 生成人工知能(AI)を活用したSaaSサービスの提供と受託開発を手掛ける株式会社バイタリフィ(東京都渋谷...
 ショッピングセンターや文化施設、スポーツ・娯楽施設などの企画、設計、監理及び施工を手掛ける株式会...
 公益財団法人日本財団(東京都港区)が企画し、世界34か国で展開する世界最大のゴミ拾い&分別イベント「...
 中国の火鍋チェーン「海底撈火鍋(ハイディラオ=Haidilao)」は、2024年における中国本土以外の海外市場...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ベトナム共産党政治局は、南中部沿岸地方フーイエン省共産党委員会筆頭副書記のカオ・ティ・ホア・アン...
 シンガポール系グラブ(Grab)の現地法人グラブベトナム(Grab Vietnam)は、ベトナムでチャーター車両「グ...
 国会常務委員会は3月31日、第15期(2021年~2026年任期)国会第9回会議の準備について話し合った。  ...
トップページに戻る