2004年にベトナムで初めて肝移植を受けたグエン・ティ・ジエップさん(女性)が、11月29日早朝に故郷の北部紅河デルタ地方ナムディン省の自宅で死去した。25歳だった。
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ジエップさんの父親であり、17年前にジエップさんに肝臓を提供したドナーでもあるグエン・クオック・フォンさん(48歳)が明らかにした。
ジエップさんは2020年に入ってから肝臓が弱り、2回目の肝移植が必要となったため、ハノイ市の第103病院に入院していた。ジエップさんは、医師らが2回目の肝移植に向けて準備を進めている最中に旅立ってしまった。
先天性の胆道閉鎖症を患っていたジエップさんの肝移植は、歴史的な移植手術として注目された。手術は外国人専門家のサポートを受けながら、第103病院と軍医学院の医師らによって執り行われ、無事に成功した。手術には第一線の専門家ら100人超から成るチームが携わった。
ジエップさんにとって第103病院は、短い人生のほとんどを過ごした場所でもあった。ジエップさんがまだ9歳だった2004年に同病院で肝移植を受け、その後も経過観察のためにたびたび通院した。さらに、ジエップさんは薬学に関する専門学校に通い、卒業後は同病院の東洋医学チームに勤めていた。
ジエップさんの肝移植の成功以来、ベトナムでは各地の病院で移植手術が行われるようになり、多くの患者の命を救っている。