ベトナム政府はこのほど、2年前の職務中に強盗犯に殺害されたホーチミン市のひったくり取り締まり隊員のグエン・ホアン・ナムさん(当時29歳)とグエン・バン・トイさん(当時42歳)を烈士に認定した。
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事件は2018年5月13日の夜に発生した。3区カックマンタンタム通りのファッションショップの店先に停めてあった高級スクーター「SH」を盗もうとしていた窃盗グループを取り締まり隊が包囲。逃走しようと刃物を取り出した窃盗犯に、ナムさんとトイさんが刺されて死亡。他の隊員3人も負傷した。
2人を殺害した犯人のグエン・タン・タイ(25歳)はその後捕まって裁判にかけられ、殺人罪で死刑を言い渡された。
ゴーバップ区労働傷病兵社会局は28日、家族立会いのもと、グエン・ホアン・ナムさんの烈士認定式を開催。グエン・バン・トイさんの烈士認定式は後日、故郷の南中部沿岸地方ビンディン省で行われるという。
認定式に出席したナムさんの父グエン・タイン・ホアンさんは、「街の治安維持のために戦って犠牲になった勇敢な息子の死は無駄ではなかったと信じている」と語った。
烈士認定を受けたことで、遺族1人当たりにつき毎月162万4000VND(約7500円)の遺族年金が給付されるほか、弔慰金として3340万VND(約15万5000円)が支払われることになった。また、殉職から現在までの遺族年金も遡って給付される。