東北部地方ランソン省の国境警備隊と麻薬犯罪防止局はこのほど、中国国境沿いで代理出産ルートを摘発した。これは、ベトナム人妊婦が中国で出産して新生児を他人に違法に売り渡す人身売買。
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国境警備隊と麻薬犯罪防止局は、18日午後21時30分ごろ、中国との国境沿いにある同省バンラン郡タンタイン村ナハン村落(thon Na Han, xa Tan Thanh, huyen Van Lang)を走る怪しい乗用車を追跡して捕まえた。乗用車は妊婦2人を含む6人の女性を運んでおり、内陸部から国境を越えて中国に向かう途中だった。
女性らの本籍地は、◇西北部地方ディエンビエン省、◇同ライチャウ省、◇北中部地方ゲアン省、◇東北部地方ハザン省、◇ハノイ市と多岐にわたる。
当局は、その後の捜査でタンタイン村に住むベー・ゴック・タン容疑者(男・34歳)が不法出国を手引きした主犯であると突き止めて逮捕。さらに、代理母として中国に向かうことになっていた他の女性2人(本籍地は南中部沿岸地方クアンナム省と南部メコンデルタ地方ソクチャン省)を保護した。このうち1人は妊娠中、もう1人には生後1日の新生児がいた。
なお、保護された女性らは、中央ベトナム女性連合傘下の女性発展センターに移送されてケアを受けることになった。当局は、刑事事件として立件する方針で、余罪がないか捜査を進めている。