旧暦8月15日(2020年は新暦10月1日)にあたる中秋節までは、まだ2か月以上もあるが、ベトナム国内では既に月餅市場が動き始めている。ネット上では最近、中国製の格安ミニ中秋月餅が大量に流通しているが、品質的には問題があるようだ。
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中国製のミニ月餅は種類によって値段が異なるが、ソーシャルネットワーキングサイト(SNS)などでは1個2500~4500VND(約11.5~20.7円)の格安価格で小売り販売されている。大量に購入した場合の卸売価格は1個2400~3500VND(約11~16円)。
中国のミニ月餅を扱う業者は「値段が安い理由は大量生産。中身はジャムで、製造法もいたってシンプル」と説明した。なお、中国製のミニ月餅の賞味期限は3~4か月とかなり長くなっている。
一方、ベトナム製のミニ月餅は、中国製の4倍以上に相当する1個2万VND(約92円)で取引されている。ホーチミン市3区にある月餅製造工場のオーナーは「中国製のような低価格で生産するのは困難だ。我々が作る月餅は、賞味期限も45日間と比較的短い」と話した。
なお、市場管理機関によると、SNSなどで格安販売されている中国製のミニ月餅のほとんどは密輸されたものであり、品質も保証されていないとして、消費者に注意を呼び掛けている。