保健省は現在、中央アフリカの赤道ギニアに滞在しているベトナム人労働者219人を乗せる帰国便を運航すべく準備を急いでいる。保健省によると、このうち116人は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性判定を受けているという。
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ベトナム人労働者は、赤道ギニアで活動するベトナム系建設会社3社に勤務。保健省はグエン・スアン・フック首相の指示を受けて、ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)と協力しながら赤道ギニアに滞在するベトナム人の帰国準備を進めている。
現地のベトナム系建設会社3社では、219人のベトナム人労働者(工員194人、運転手2人、案件管理者23人)が働いており、現地医療機関が実施したPCR検査の結果で、これまでに116人が陽性判定を受けた。建設会社には専属の医師や医療スタッフはおらず、施工業者の医師を外部スタッフとして雇っている。なお、219人のうち最高齢は68歳、最年少は19歳、平均年齢は38歳とのこと。
帰国便は、第1回目のPCR検査実施から約1か月後の8月3日のフライトを予定している。今後の検査で陽性患者が増える可能性もあるが、帰国便が飛ぶ時期には現在確認されている陽性患者の多くが回復するとみられている。ただし、今後も患者の健康状態を注視していく必要があり、ハノイ市中央熱帯病病院では、安全な帰国の実現に向けて専門の医師団を現地に派遣する準備があるとしている。