ホーチミン市3区ビンギエム(Vinh Nghiem)寺で21日、同市で初となる貧困層向けに無料で商品を提供する「幸福スーパー(Sieu thi Hanh phuc)」がオープンした。同スーパーは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により特に深刻な影響を受けている貧困世帯の支援を目的としている。
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開店前から多数の客が訪れ、客らは検温後に手指を消毒し2m間隔に置かれた椅子に座り開店時間を待った。商品は米、卵、即席麺などの食品。
利用者は1人当たり合計10万VND(約460円)の商品を無料で入手することができる。利用は1か月に2度まで、商品は買い占めを防ぐため5種類の異なる商品を選択する仕組み。スーパーにはボランティアスタッフが控えており、高齢者などには利用にあたり必要な書類の記入方法などを案内する。
同スーパーは新型コロナウイルス感染症が収束したら閉店する見通しだが、収束後も経済的影響が続く場合には引き続き3~6か月継続して営業する予定。
21日と22日には社会的隔離措置に従い利用者を300人に制限し利用券を配布していたが、同措置が解除された23日以降は利用者数に制限は設けていない。営業時間は平日の8時から17時まで。来店者はカウンターで利用登録をすると同時に、次回の利用日の予約も行うことができる。