ベトナム保健省は20日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療を終えて退院した患者1人が再発していたことを明らかにした。新型コロナ患者の再発は国内で2例目。
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再発が確認されたのは国内188人目の感染者である44歳のベトナム人女性。同患者は現在、中央熱帯病病院で隔離措置を受けている。
この女性はクラスターが発生したハノイ市バックマイ病院の食堂運営会社に勤めていた。感染確認後は北部紅河デルタ地方ハナム省の総合病院で治療を受け、その後に実施した1次検査と2次検査で陰性となったため、4月16日に退院して自宅で隔離を続けていた。
しかし、17日になって咳や微熱の症状が表れたため、ハノイ市チュオンミー郡の保健センターで検体を採取して同市疾病センターで検査したところ、翌日に陽性が確認された。
ドー・スアン・トゥエン保健次官は、新型コロナの感染者が回復後の14日間の隔離期間中に再び陽性判定を受けることは珍しいことではないとしており、再発も含めて治療計画を準備していると強調した。
なお、ベトナムではこれに先立ち、南中部沿岸地方ダナン市の病院を退院した英国人観光客の男性(60歳)が、帰国前の新型コロナ検査で再陽性の判定を受けていた。