中央伝染病衛生研究所は7日、中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(nCoV)の分離と培養に成功したと発表した。国内での新型コロナウイルスの培養成功は初めて。この成果は、感染検査の迅速化につながり、1日当たり数千人の患者のサンプルを検査することができるようになる。また、将来のワクチン開発の前提となるもので、より有効な治療法の発見に寄与することが期待される。
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世界では、新型コロナウイルスによる肺炎の治療法とワクチンの開発競争が起きている。英インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)の研究チームは6日、新型コロナウイルスのワクチンを開発し来週に動物での試験を実施すると発表した。
オーストラリアや日本、シンガポールの研究者らも5日に、新型コロナウイルスの培養に成功したと発表した。タイ・バンコクの病院では、インフルエンザ治療薬と抗エイズウイルス(HIV)薬を組み合わせて患者3人に投与したところ、症状が劇的に改善したとの発表があった。
ベトナム保健省によると、国内では7日午後3時時点で感染者12人が確認されている。死者は出ていない。ただ、中国から帰国した人が1000人以上いて、うち感染者と接触のあった500人近くが隔離され、検査結果を待っている。