酒量にかかわらず飲酒運転を一切禁止とするアルコール被害防止法と同法をガイダンスする政令第100号/2019/ND-CPが2020年1月1日に施行されてから15日間で、全国では約6300人が飲酒運転で摘発され、高額な罰金を科された。公安省交通警察局が16日に明らかにした。
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このうち、自動車の運転手60人、バイクの運転手1270人がそれぞれ自動車とバイクに対する最高の罰金額を科された。6300人に対する罰金額は合わせて210億VND(約1億円)に上った。
新規定では、バイクでの飲酒運転に200万~800万VND(約9700~3万8600円)、自動車での飲酒運転に600万~4000万VND(約2万9000~19万3000円)の罰金を科す。酒量によって異なるが、罰金に加え、免停処分や車両の一時押収の追加処分もある。
また公務員の場合は、飲酒運転の違反が本人の所属する機関に通知され、同機関から処分も受ける。共産党党員であれば、さらに党機関から党員としての処分も受けることになる。
全国では1月前半に322件の交通事故が発生し、249人が死亡、158人が負傷した。交通事故件数は前年比▲31件、死亡者数は同▲38人、負傷者は同▲57人減少となっている。
交通警察局副局長のレ・スアン・ドゥック少将は、「例年テト(旧正月)の時期になると(忘年会などで)飲酒運転が原因の交通事故が多発していたが、今年は1月前半までは飲酒運転が原因の深刻な交通事故は発生していない」とコメントした。
なお、生活水準にして異常に高い罰金にショックを受けたベトナムの人々は「飲んだら乗るな」と意識し、酒を飲んだ帰り道にグラブ(Grab)など配車アプリによる輸送サービスを利用するようになっている。