国連開発計画(UNDP)はこのほど、「人間開発指数(HDI)報告書2019」を発表した。ベトナムのHDIは0.63で、189か国・地域の中で118位とHDI中位国グループのトップ近辺にあり、あと0.007ポイントでHDI上位国グループ入りする位置にある。ベトナムのHDIは1990年から2018年の間に+1.36%上昇している。
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HDIは健康・教育・生活水準という人間開発の達成度の平均水準を表す指数だが、不平等を考慮に入れた「不平等調整済みHDI(IHDI)」では、ベトナムは0.580とHDIが▲16.3%低下する。GINI係数は35.3で、東アジア・太平洋地域でGINI係数が最も低いグループに属する。また、ジェンダー開発指数(GDI)は1.003で、162か国・地域中68位。女性国会議員の割合が高いことが評価されている。
UNDPベトナム事務所のケイトリン・ヴィーゼン(Caitlin Wiesen)所長は、ベトナムが国の経済社会開発に関する戦略と計画において、人を中心する開発アプローチと平等を常に選択しているとして高く評価した。
ブー・ダイ・タン計画投資次官は、ベトナムのHDIを引き上げるためには、人材の質向上と教育・科学技術の発展、国民の物質的・精神的生活の向上、多様な社会福祉システムの発展、貧困削減などの策を優先的に進める必要があるとしている。