交通運輸省傘下のベトナム航空局(CAAV)はこのほど、米アップル社(Apple)の「15インチ型MacBook Proバッテリー自主回収プログラム」の対象となっているノート型PC「MacBook Pro」について、電源を切った状態かつ機内持ち込み手荷物として航空機内への持ち込みを許可することを発表した。
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これは、飛行の安全性に影響し得るバッテリーを使用した電子機器およびリチウム電池の輸送管理についてガイダンスするCAAVの指示に盛り込まれているもの。貨物または預け入れ荷物(受託手荷物)、機内持ち込み手荷物のいずれでも同モデルの機内持ち込みを禁止すると規定した8月21日付けの指示に替わり、11月15日より発効する。
アップル社がリコール対象としたのは、2015年9月から2017年2月にかけて販売された15インチ型MacBook Proの一部モデル。9月末には、南中部沿岸地方ダナン市のダナン国際空港で同モデルを所持していた英国人乗客が機内への持ち込みを拒否され、空港に足止めされるという出来事があった。
アップル社はこれに先立つ6月、一部の旧世代15インチ型MacBook Proのバッテリーが過熱し、防火安全上の問題が発生する可能性があることを理由に、バッテリーの回収・交換プログラムを開始。これを受け、連邦航空局(FAA)は、リコール対象となっている「MacBook Pro」の機内持ち込みの禁止を発表していた。