ハノイ市警察はこのほど、ベトナム人の若い女性にカジノで働けるとして騙しミャンマーに渡らせた後、売春を強要していた人身売買ルートを摘発し、人身取引を仲介したとされるグエン・ティ・ゴック・アイン容疑者(女・28歳、東北部地方フート省在住)を指名手配したことを明らかにした。
(C) CAND,指名手配中のアイン容疑者 |
警察の調べによると、捜査対象となっているT(同タイグエン省在住)という女が2017年末に売春目的でミャンマーに入国。その後、Tは中国人オーナーからの信頼を得て、ベトナムから若い女性を連れてくるよう指示された。
Tは2018年11月にベトナムに帰国し、アイン容疑者に売春婦としてミャンマーに渡りお金を稼ごうと勧誘。それから、アイン容疑者はハノイ市ウンホア郡(huyen Ung Hoa)で「ミャンマーのカジノで月1500万VND(約7万円)で働かないか」と嘘の仕事話を持ち掛けて若い女性たちを騙すと、同月中に陸路で女性らをミャンマーへ連れて行った。Tは報酬として中国人オーナーから1300元(約2万円)を受け取ったとされる。
Tとアイン容疑者は2019年1月に再びベトナムに戻って新しい「商品」を探していたが、その際に警察に見つかった。調査のため警察署まで身柄を輸送したが、その後、アイン容疑者が逃走。警察はこのほど、捜査の結果を受けて人身売買事件として立件することを決定。逃走したアイン容疑者を指名手配して行方を追っている。