ベトナム政府は2020年から全ての出生児に個人識別番号を付与する計画だ。住民情報のデジタル化計画の一環で、出生届を提出した際にデータが司法省と公安省のシステムに送られ、公安省のシステムが自動的に12桁の個人識別番号を割り当てる。この番号が生涯にわたって行政手続きの際に使用される。
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公安省の国家住民データベース運営管理センターのホアン・ロイ所長によると、現在全国63省・市のうち56省・市で既に個人識別番号の付与を開始しており、これまでに260万人余りが番号を取得している。残る7つの地方はデータベースシステムの接続がまだ完了していないが、2020年には全国のシステムが完成する見通しだ。
ロイ所長によれば、国家住民データベースと各専門機関のデータベースとの連結により、多くの行政手続きが簡略化されて便利になり、費用も安くなるという。個人識別番号があれば、約1300の行政手続きを行う際に、何度も自己情報を開示したり、証明書をコピーしたりする手間が省けて、年間で1兆6000億VND(約74億8000万円)の費用が節約できると試算されている。