情報通信省の報告によると、2019年上半期に確認されたベトナムの情報システムに対するサイバー攻撃の件数は3159件で、前年同期に比べ▲45.9%減少した。サイバー攻撃の内訳は、ウェブサイトの改ざん(ディフェイス)が968件、マルウェア(不正プログラム)が635件、フィッシングが1556件だった。
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全体的に減少傾向にあるが、特にフィッシングが減少している。ハノイ市とホーチミン市でのマルウェア対策が功を奏して、国内のサイバーセキュリティが改善したことを示すものだ。ボットネットで使用されるベトナムのIPアドレス数は約430万で、前年同期から▲34.3%減少している。
上半期に確認されたサイバー攻撃の中には、◇ハッカー集団「マディウォーターズ(Muddy Waters)」による銀行や政府に対する攻撃、◇マルウェア「アベマリア(AveMaria)」による攻撃、◇マルウェア「ホークアイリボーン(HawkEye Reborn)」による攻撃など、危険なものがあった。電子政府システムに対するマルウェアによる危険な攻撃は、前年同期に比べ倍増している。