グエン・スアン・フック首相はこのほど、旅行会社に対する罰則について規定した政令第45号/2019/ND-CPを公布した。それによると、各旅行会社が顧客を国外逃亡させた、または逃亡目的の顧客をベトナムに滞在させた場合、最大9000万VND(約42万8000円)の罰金と最長18か月の営業ライセンス停止処分が科される。
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上記の違反を犯した旅行会社は、違反度に応じて8000万~9000万VND(約38万~42万8000円)の罰金および12か月~18か月の営業ライセンス停止処分となる。また同政令によると、営業停止の発表後または営業停止処分後に無許可で営業していた場合、あるいはライセンスを偽造した場合などには、9000万~1億VND(約42万8000~47万6000円)の罰金処分と違法な手段で得た利益の返還が命じられる。当該業者が営業停止中だった場合、さらに18か月~24か月の営業ライセンス停止処分が下される。
同政令では、観光ガイド向けの詳細な罰則規定も記されている。最も罰則が軽いものでは、ベトナム政府承認の観光ガイド用ライセンスカードを所持していない場合の20万~50万VND(約950~2380円)の罰金または警告処分。逆に最も罰則が重いものでは、外国人観光ガイドが違反した場合の3000万~5000万VND(約14万3000~23万8000円)の罰金処分がある。この他、ベトナムの歴史・文化・主権について誤解を招くような情報を提供した場合にも2000万~3000万VND(約9万5000~14万3000円)の罰金処分が科される。
なお、同政令は2019年8月1日に発効する。