ハノイ市ソックソン郡にあるナムソンごみ処理場の激しい悪臭に我慢できなくなった同郡の住民が10日から道を封鎖して抗議していた事件で、住民らは14日16時ごろに解散した。
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解散と共に、ごみを載せたトラックのごみ処理場への進入を阻害するために立てた小屋や、その他障害物も撤去した。
住民が解散した背景には、地元当局が土地収用に伴う補償金の支払い計画案を公開したことがある。計画案には、居住用の土地や住宅、フェンス、貯水槽、コンクリート製の庭園など、項目別の補償額が明記されている。市は4-6月期中に補償金を支払うことを約束している。
ナムソンごみ処理場は1日当たり約4000tのゴミを処理している、同市最大規模のごみ処理場。同ごみ処理場への道が塞がれていたため、歩道も含めてハノイ市内の至るところにゴミが溢れている。
同市のごみ処理を担当するハノイ都市環境社(ウレンコ=Urenco)は14日夕方から職員を総動員してごみ収集に注力している。しかし、路上に置かれているごみの全てを処分するには3~4日間かかる見通しだ。
同郡バクソン村、ナムソン村、ホンキー村の3村の村民は、同ごみ処理場による悪臭に耐えながらの生活を余儀なくされている。中でもナムソン村、ホンキー村の2村では、同ごみ処理場から500m半径内に民家が約735軒ある。