24日から25日にかけてホーチミン市や東南部地方バリア・ブンタウ省、南中部沿岸地方ビントゥアン省など南部の沿岸一帯に上陸した台風29号(アジア名:ウサギ(Usagi)、ベトナムでは台風9号)の被害を受けた各地では、復旧作業が急ピッチで行われている。
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豪雨によりサービスの一時停止を余儀なくされたホーチミン市と東南部地方ドンナイ省を結ぶカットライフェリー、およびホーチミン市ニャーベー郡とカンゾー郡を結ぶビンカインフェリーは25日深夜と26日未明にそれぞれサービスを再開した。
この台風の影響により40年ぶりの記録的豪雨となったホーチミン市では、市内各地で倒木や道路の冠水、民家の浸水など甚大な被害が発生した。こうした被害の復旧作業のため、市内の一部の学校は27日も引き続き休校の措置をとった。
また、市内の車両修理店では、水に浸かって故障した自動車やバイクの修理依頼が殺到し対応し切れない状況で、一部の道路には浸水で故障した車が放置されたままとなっている。修理代は車種や故障の度合いによって異なるが、高級外車ともなると1億VND(約49万円)かかる場合もある。
なお、交通が一時的に寸断されたことが原因で、市内のスーパーや市場では野菜や食肉が一時的に供給不足となっていた。