3月下旬にホーチミン市8区の高層マンション「カリナ・プラザ(Carina Plaza)」で大火災が発生し住民13人が死亡した事故で、ホーチミン市警察は8日、消防規定違反容疑で同マンションの管理委員長であるグエン・クオック・トゥアン容疑者(男・33歳)を逮捕した。
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同マンションの管理について、投資主であるフンタイン建設貿易サービス製造有限会社(Hung Thanh)はサイゴン不動産サービス株式会社(SEJCO)と契約を締結しており、同社に消防システムや駐車場などを委託している。トゥアン容疑者はSEJCOから同マンションの管理委員長に任命されていた。
捜査の結果、フンタイン社が同マンションに消防設備を十分に設置せず、また設置済みの消防設備についても保守・メンテナンスを行っていなかったことが明らかになった。
マンション管理委員会はこれを認識していたが、管理委員会としての責任を果たさず、対策を講じなかったため、火災発生時に自動消火装置や避難誘導システムなどが稼動しなかったことが分かっている。
これに先立つ4月、フンタイン社の元社長グエン・バン・トゥン容疑者(男・41歳)も消防規定違反容疑で逮捕されている。