ベトナム国家銀行(中央銀行)の幹部が建設銀行(VNCB)に対する調査で責任を果たさず甚大な被害をもたらした事件で、ホーチミン市人民裁判所は2日、VNCBの構造改革を直接指導していた中央銀行元副総裁のダン・タイン・ビン被告(男・64歳)に禁錮3年の判決を言い渡した。
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ビン被告は、首相が承認した中央銀行によるVNCBの構造改革案に沿って構造改革を指導しなかったとされる。同裁判所は、ビン被告の家族に革命功労者がいることや、捜査への協力、事件の背景を検討した上で情状酌量の余地があるとして禁錮3年の判決を下した。
また、ビン被告と同じ罪に問われていた中央銀行の別の幹部4人も禁錮1年~2年6か月の判決を言い渡されている。民事的な責任については、被告人5人がいずれも不正目的でなかったとして賠償は求められなかった。
同事件に関連して、VNCBのファム・コン・ザイン元会長が調査の手抜きを利用して不正融資などを行い、VNCBに15兆VND(約720億円)の被害をもたらした。これを受けて、中央銀行は金融市場の安定性を維持するため、VNCBを0VNDで買い取って国有化せざるを得なかった。
ビン被告は2005年から2014年にかけて中央銀行の副総裁を務めていたが、2014年に定年退職している。副総裁として監視・調査やマネーロンダリング防止などを担当していた。