5月31日、日本とベトナムの経済連携協定(EPA)に基づき日本がベトナムから受け入れる看護師・介護福祉士候補の第5期生219人が日本に入国した。219人のうち、26人が看護師候補者、193人が介護福祉士候補者となっている。
今回日本に入国した219人は、ベトナム国内で1年間の日本語研修を修了し日本語能力試験でN3(日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができるレベル)以上を取得したメンバー、およびN3の上位レベルにあたるN2以上を自主的に取得したメンバーで、日本国内の受け入れ病院・介護施設とのマッチングを経て雇用契約を締結している。
日本入国後は、約2か月半にわたり日本語などの研修を受講し、国家試験の合格を目指して8月上旬から全国の受け入れ病院・介護施設で就労・研修を開始する。看護師候補は最長3年間、介護福祉士候補は最長4年間日本に滞在することができる。
日本政府とベトナム政府は2008年、ベトナム人看護師・介護福祉士候補の派遣・受け入れに関する合意を含めたEPAに署名した。
2014年度の第1期生から第4期生まで計673人(うち看護師候補者75人、介護福祉士候補者598人)が日本に入国しており、2015年3月には第1期生の1人が看護師国家試験に合格、初のベトナム人看護師が誕生した。
2016年には14人が、2017年には15人が、2018年にはさらに18人が看護師国家試験に合格したほか、介護福祉士国家試験ではベトナム人介護福祉士候補にとって初回の試験となった2018年に89人が合格している。