ホーチミン市人民裁判所は9日、共産党の政策を非難するなどし反国家宣伝罪に問われていたブイ・ヒエウ・ボー被告(男・56歳、同市ゴーバップ区在住)に禁錮4年半の判決を言い渡した。
起訴状によると、東南部地方バリア・ブンタウ省ブンタウ市にある土地の収用に腹を立てた同被告は、2015年9月から在外ベトナム人が率いる在外反政府組織「ベトタン(Viet Tan=『越新』)」の関係者と協力し、自身のフェイスブック(Facebook)ページに共産党の政策を歪めたり、国の指導者を誹謗中傷したり、暴力を扇動したりする内容のコンテンツを繰り返し投稿していたという。
2017年3月に行われた家宅捜索では、複数の資料が証拠物件として押収され、裁判にも提出された。同被告は罪状を認め、再び罪を犯さないことを誓約したため、同裁判所は人柄や境遇を検討した上で情状酌量の余地があるとして禁錮4年半の判決とした。
公安省は2016年10月から、ベトタンをテロ組織として扱っており、同組織への参加、広報、勧誘、扇動、融資のほか、同組織から融資を受けたり、同組織が主導する活動に参加したりするなどのあらゆる行為を「テロ支援」として厳格に処分する方針を示している。