数十人のモデルや女優が関与する売春斡旋ルートが2017年8月に摘発された事件で、ホーチミン市人民裁判所は26日、売春斡旋罪に問われていた被告の女4人に有罪判決を下した。
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被告4人は弁護人がついておらず、いずれも裁判で罪状を認めた。弁護人を依頼しない理由について、「経済的に余裕がなく、罪状も認めるため」と語っている。
主犯格はグエン・ティ・ティエン被告(女・34歳)とティエン被告の実妹のグエン・ティ・ゴック被告(女・32歳)、ファム・ティ・タイン・ヒエン被告(女・33歳)の3人。また、グエン・ティ・キム・チー被告(22歳)も同罪状で裁判を受けた。
ティエン被告は市内で有名な歌謡喫茶の司会者で、ゴック被告は2017年に開催されたミスコンテストで第1位を受賞し、ダンスグループに所属する傍ら副業でイベント運営やモデル育成をしていた。
売春の価格は広告などのモデルで1件500~1000USD(約5万5000~11万円)、有名なモデルやミスコン出身モデルになると1件700~2500USD(約7万6000~27万3000円)で、モデルらは価格の20%を主犯格の女らに仲介料として支払っていた。海外への売春ツアーの価格はモデルの知名度によって1日3000~4000USD(約33万~44万円)だった。
ティエン被告とゴック被告は、それぞれ別の売春斡旋ルートを組織していたが、必要に応じてヒエン被告と共謀して売春を斡旋し、1日あたり1000~2000USD(約11万~22万円)の利益を得ていたことが明らかになっている。
裁判の末、ティエン被告は禁錮3年6か月、ヒエン被告は禁錮2年6か月、ゴック被告は執行猶予付き禁錮2年、チー被告は執行猶予付き禁錮1年6か月の判決をそれぞれ言い渡された。