南中部高原地方ダクノン省警察は23日、コーヒーの廃品に電池の炭素などを混ぜて着色しコーヒーを生産していた工場のオーナーなど5人を、刑事法の食品安全衛生に関する規定違反容疑で逮捕した。逮捕されたのは、工場オーナーのグエン・ティ・ロアン容疑者(女・43歳)、ロアン容疑者の夫のグエン・スアン・バオ容疑者など。
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逮捕に先立ちダクノン省環境警察は16日、同省農業農村開発局と協力し、同省ダクロラップ郡ダクウェル村にあるロアン容疑者のコーヒー工場を立ち入り検査し、殻や割れた豆などのコーヒー廃品を電池の炭素で着色している現場を発見した。
警察は、着色され袋詰めされたコーヒー21.3t、電池35kg、解体された電池192kg、電池の中身の溶液40Lを証拠品として押収した。ロアン容疑者は警察の事情聴取に対し、着色したコーヒー約3tを東南部地方ビンフオック省で販売したと話している。
グエン・スアン・フック首相は、23日に開かれた輸出促進会議でこの事件に言及し、関連機関に容疑者を逮捕し事件の全容解明を進めるよう指示。ベトナム製品の品質管理に万全を尽くし、輸出に影響が出ないよう求めていた。